ダンスは、体力や運動能力の向上だけでなく、ストレス発散にも効果的です。近年では、ダンスムーブメントといい、ダンスを用いたセラピーも心理療法として活用されているんですよ。

今回は、ダンスが人の心理にもたらす良い効果やダンスムーブメントセラピーについて紹介します！

ダンスはうつ病予防にも効果が期待できる！

実はダンスは、ストレスホルモンを減らす効果が期待できるといわれています。ダンスをすると、自尊心を高めるホルモン「テストステロン」の分泌が促され、逆にストレスホルモンである「コルチゾール」を減らすという研究結果があるんです。

また、ダンスは右脳と左脳、両方に刺激を与えます。感情を司る部分や合理的に考える部分など、脳のさまざな分野に良い影響をもたらすので、認知能力の向上も期待できるんです。

自分の好きな曲に合わせて体を動かすと、気持ちがスッキリして、心が軽くなりますよね。踊り切ったという達成感や充足感も、モチベーションの維持につながるでしょう。

ダンスムーブメントセラピーとは

近年では病院などにおいて、ダンスを用いた精神治療「ダンスムーブメントセラピー」が行われています。

ダンスムーブメントセラピーの特徴は、全身を使って自分を表現することで情動を活性化させ、心の緊張を解きほぐすこと。その人の感情や衝動をダンスとして体の外側に発散させることで、気持ちを軽くするセラピーなんです。

人の心の状態は、姿勢や仕草、歩き方に現れます。例えば、対人関係に悩んでいる人は背中がこわばるなど、体の状態で普段どんなことに悩んでいるのかが分かるのです。

ダンスムーブメントセラピーでは体の状態から心を読み解き、ダンスすることで体の緊張をほぐしていきます。

ダンスで身に付けるメンタルケア習慣

運動は心身のリフレッシュには効果的ですが、ダンスはウォーキングなどとは違う効果を得られる運動です。

体力を消耗する激しい動きはないので続けやすく、自分の好きな曲やアイドルを真似して踊れば、楽しさも倍増しますね。

それでいてダンスは、全身を使った有酸素運動。無理なく体を引き締められる効果も期待できます。さらに自分の表現力を磨くこともできるので、自分らしさを見つけるきっかけにもなるでしょう。

ダンスを日々楽めば、自然とメンタルケアの習慣も身に付きます。ストレスが溜まりがちな人は、ぜひダンスを日常生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。